2014年8月6日星期三

<座高測定>意味なし? 学校健康診断から削除へ

小中学校などの健康診断から座高測定が姿を消す。文部科学省が2016年度から検査項目からの削除を決めたためで、「座高データはほとんど活用されておらず、学校現場から不要だとの声も多い」ことなどが理由だ。足長の結果を出そうと背をかがめて座ったあの座高測定、どんな意味があったのか。【庄司哲也】 【昭和の健康診断】「人間ドック」スタート  「座高は子どもの発育の研究者には体格変化のデータとして意味があるのでしょうが、子ども一人一人の健康とは直接の関係はありません」。座高測定の削除を提言した文科省の有識者会議の座長、母子愛育会日本子ども家庭総合研究所長の衛藤隆さんは、そう言い切る。  身長、体重は、測定結果を標準的な数字と比べればその子の発育状態が分かり、児童虐待の発見にも役立つ。だが座高測定の数字を見ただけですぐに何かが分かるものではないという。  1994年には「服を着たままでは測定の誤差が大きい」として胸囲の削除が決まった。衛藤さんによると、そのころ座高も議題に上がったが「子どもの体形が足長の方向に変化がみられているのに廃止するのは問題」などと統計資料の収集を重視する意見が出て継続された。  医学的な意義について小児内分泌学が専門の日本女子医大名誉教授の村田光範さんは「座高(上節長)と足の長さ(下節長)の比をみることで、手足が伸びていかない低身長症や発育異常の早期発見にもつながる」と説明する。  だが、その村田さんも文科省に測定廃止を主張した。「異常を読み取るには専門的な知識が必要で、学校保健で座高測定の結果を活用するのは難しい。養護教員が忙しい現状では身長、体重のデータすら利用されているとは言い難い。座高測定より身長、体重で得られるデータをもっと活用すべきだ」とする。  そもそも座高測定は日中戦争が勃発した1937年に当時の「学校身体検査」に加わった。名古屋学院大教授(学校保健学)の野村良和さんは「戦時体制に入っていく社会情勢があり、強じんな兵隊を育てるために健康な児童生徒の育成が急務と判断された。当時は胴が長い方が健康と考えられており、その確認のため座高測定が始まったといわれています」と解説する。学校保健の専門家が「体重と座高を計算式に当てはめれば栄養状態の判定が可能」などと根拠不明の説明をしていたという。  また、座高測定の理由の一つとして「適切な高さの椅子や机を選択できる」が挙げられてきた。だが現職の教諭で全国養護教諭連絡協議会会長の濁川(にごりかわ)こず枝さんは「実際の学校現場では学年ごとに同じサイズの机や椅子を使っている」と否定する。  78年間も続いてきた座高測定について文科省学校健康教育課の担当者は「なぜ座高測定が現在まで続いてきたのかは定かではありません。廃止については度々議論になったが、胸囲や色覚検査が優先され主要な議論にならなかったようです」と話す。野村さんは「得られた結果をどう子供に還元するかという学校健康診断の本来の目的を軽視したまま漫然と続けられてきた」と指摘する。  測定結果に一喜一憂した座高測定。だが、その割に意味はなかったようだ。 hamilton ブッテロ seiko usa nixon リー マンハッタンポーテージ briefing スラッシャー north トリッカーズ クレドラン プロテカ tough slow vans skate チャッカブーツ

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